蒸溜所が最初から最後まで造るウィスキー

ウイスキーを製造している蒸溜所が、自分たちで製造した原酒を自分たちの敷地で熟成させ、自分たちで瓶詰して販売するものを「オフィシャルボトル」または「オフィシャルウィスキー」と言います。例えば、グレンリベット蒸溜所が自ら瓶詰めした「グレンリベット12年」や、白州蒸溜所が瓶詰めした「白州」などは「オフィシャルボトル」というカテゴリーになります。※スコットランドでは蒸溜所から瓶詰めのみ委託するところも多々あるが自社製品の位置付けになります。

メリット・デメリット

オフィシャルボトルのメリットは製造からボトリングまでを一貫して行なっているため、安定した質と量を販売することができます。またブレンダーが複数の原酒を混ぜ合わせ品質が一定となる様に調整されています。デメリットとすれば個性に乏しいところ。無難に飲みやすく原酒単体の個性を感じることが極めて難しい。それでも蒸溜所の看板製品を安定して供給できることは長年の経験と技術を駆使した緻密な職人技と言えるでしょう。