蒸溜所から原酒を購入し自社ブランドとして販売!

ボトラーズ(ウイスキー)は、蒸留所から樽を購入し、熟成させて瓶詰、販売する業者です。
「インデペンデント・ボトラーズ」(日本語では「独立系瓶詰業者」)と呼びます。

メリット・デメリット

ボトラーズボトルのメリットは、シングルカスクと呼ばれる樽単体の味わいを楽しめること、
加水調整していない※樽出しの原酒商品も多い。ウィスキー本来の個性を楽しむことが可能でオフィシャルに使われている構成原酒※キーモルトとも言う。の個性も楽しめます。
樽の種類や熟成年数、蒸留年度と飲み比べの幅がグッと広がります。デメリットとすれば同じ品質の供給は無く、無くなれば入手が困難となります。

▼さらに詳しく▼

ボトラーズ・ブランドは独立瓶詰業者が各蒸留所からさまざまな樽を買い付けるため、商品ラインアップが非常に豊富であることが特徴として挙げられます。「熟成年数」「アルコール度数」「樽の種類」などバリエーション豊かな商品に加えて、時にオフィシャル・ボトルを入手できない蒸留所(例えば既に閉鎖されてしまった蒸留所など)を味わうことが可能です。またワイン樽によるフィニッシュ(後熟)などボトラー独自の熟成が施されることも多く、まさに熟成庫で眠っている「樽単位の個性」を楽しめる商品と言えます。

なぜ今、ボトラーズ・ブランドが売れているのか?・・・

その魅力「シングルカスク」についてシングルモルト・スコッチウイスキーがこれほどまでに世界中に広がっている理由として、「飲んでおいしい」という品質面に加え、その多様性にあると考えられます。
世界5大ウイスキーの中で100以上もの蒸留所の商品を入手可能としているのは、「スコッチウイスキー」だけであり、その各蒸留所の個性を楽しめるのがシングルモルトであるからです。そしてこれこそが、「ブレンデッド・スコッチウイスキー」との最大の違いでもあります。

ウイスキーは嗜好品であり、消費者の皆様がシングルモルトにおける「蒸留所の個性」を楽しく感じて受け入れれば、次の段階として熟成庫に眠っている「樽単位の個性」に興味を持たれるのは自然な流れではないでしょうか。

そしてその味わいは、ボトラーズ・ブランドの「シングルカスク(=単一の樽)」で味わうことができるのです。

多くのボトラーがノンカラーリング(無着色)や、熟成によって生じた旨みを取り除かないようノンチルフィルター(冷却濾過なし)にこだわっており、場合によっては加水せずに樽出しのアルコール度数で瓶詰されています。樽の中で眠っている原酒がほぼそのまま楽しめるという点で、ボトラーズ・ブランドの「シングルカスク」は本物のシングルモルトと言えます。そして「シングルカスク」だからこそ広がる世界が、ここにあります。